鉢の植え替え

プランター・鉢植え

ガーデニングサポーターの会講習会で作成した苔玉を鉢に植え替えました。
例としてレックスベコニアと苔桃をご説明します。

レックスベコニアは、通常のベコニアセンパフローレンスと異なり、多年草で、暑さ寒さに弱いです。
咲くのも秋だけの一季咲きです。苔玉を開けると根腐れで根が無くなり挿し木状態となって、1号(3㎝)ほどの小さな素焼き鉢に、通常の観葉植物の用土に植えました。今年の冬は、室内で育てます。根が傷んでる場合は、鉢を大きくしてはいけません、過湿になって腐ってしまいます。また、素焼き鉢は水の蒸散が激しいのでこのような場合は最適です。
次は苔桃です。根は問題なかったのですが、根鉢を崩さず、中性の用土に植えたため、新根が育っていませんでした。苔桃は新宿区で夏を超すのは非常に難しいです。暑さに弱く30度を超えると大変です。今回は苔玉の苔が水を蒸発して気化熱の作用で助かったようです。
5号(15㎝)の素焼き鉢に鹿沼土を3割混ぜて酸性にして釣り鉢にして木の下につるして置きました。
伊福部昭 作曲の歌曲に「ギリヤーク族の古き吟誦歌 より 苔桃の果(み)拾う女の歌」という曲があります。彼は北海道の生まれで、ギリヤーク族とは、北海道から樺太に居住する民族のことです。これについては、ロシアの作家チェーホフの「サハリン島」に記されている著作が有名です。
野生の苔桃は日本では北方の亜寒帯の植物ということで育てなければいけません。熱帯性の植物は冬に室内に取り込めば、冬越しができますが、寒帯の植物を都市型亜熱帯の新宿で育てるのは極めて困難です。


レックスベコニア
苔桃

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